若いながらも、元首(ドージェ)オルセオロ二世は、味方というものは、それが強国であればなおのこと遠くにあるほうが望ましい存在である、ということを理解していたようである。味方となれば、たとえ弱体であろうと、なにかと牽制したがるものなのだ。強大な国であれば、より一層やっかいな存在になる。近くの味方は、しばしば近くの敵よりも始末が悪い。